葬儀会社のセレモニースタッフになるための志望動機とは?書くコツと例文
セレモニースタッフ
公開日:2024.05.07
セレモニースタッフを志望する動機は人によりさまざまですが、就職活動の際にどのように志望動機を書いていいか分からない方もいるでしょう。本記事ではセレモニースタッフの志望動機を書く際のコツや例文、および葬儀屋を志望する場合のNG例などについて解説します。
セレモニースタッフの志望動機を書くコツ6つ
セレモニースタッフの志望動機を書く際には、次の6つを心がけましょう。
あわせて、「将来は葬祭ディレクターとして働きたい」「納棺の技術を身に付けたい」など具体的な将来像を添えると良いでしょう。
具体的には、次のような企業があります。
例えば、「喫茶店のアルバイトでお客様に注意を受けたが、機転を利かせたサービスにより、お客様の笑顔を引き出した」等です。葬儀会社は大別すると「サービス業」に分類されるため、接客にまつわる経験は大きなアピールポイントになるでしょう。
葬儀は個々の力ではなく、チームワークの上で成り立ちます。学生時代や前職の際に、チームワークを発揮できたエピソードなどを考えておきましょう。
「前職が介護職であり、相手の話をしっかりと聞き、思いやる心を大切にしてきた」など、優しい人柄が伝わるエピソードを用意できると良いでしょう。
1.志望動機を一言でまとめる(結論を先に書く)
2.志望動機を具体的に書く
3.この業界・企業を志望した理由を書く
4.入社後にどうなりたいのか展望を書く
次に、原体験がない場合の志望動機を紹介します。
また、死を扱う現場のため、遺族・親族への対応に気を遣うという点もあります。クレームが出ても葬儀はやり直しができないため、常に強いプレッシャーの中で仕事をしなければなりません。
このような点から離職率も高い傾向にあります。厚生労働省の資料を見ると、2022年上半期の入職者数が22万1800人に対し離職者数は15万5900人(※)であり、離職者数の多さが伺えます。
※厚生労働省『― 令和4年上半期雇用動向調査結果の概況 ― 』の「表5 産業別入職者・離職者状況」、「生活関連サービス業,娯楽業」の数値
「家族やペットを亡くした経験がある」「葬儀の専門学校に通っており、葬儀業界へ就職したい強い気持ちがある」など、深みのある志望動機を考えることが大切です。
業務内容は正社員・パートにより異なります。企業によっては、部署ごとに業務が分かれている企業や業務の一部を他社に委託している企業もあります。
詳しい仕事内容は以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
セレモニースタッフの仕事内容を詳しく知りたい方はこちら
セレモニースタッフは大変な仕事である一方、経験することでさまざまな能力やスキルが身に付きます。
また、喪服の知識・香典袋の書き方・受付での作法など葬儀でのマナーが自然と身に付きます。プライベートで葬儀に参列することになっても、慌てずに対応できるでしょう。
さらに、高度なおもてなしの技術が身に付きます。セレモニースタッフは相手を不快にさせない高度な接客が求められるためです。例えば宗教者へのお茶出し、出棺での見送りなどです。
例えば、参列者が葬儀式中に倒れて救急車を呼ぶこともあるでしょう。また、通夜と葬儀が複数件入り、急に慌ただしくなる場合もあります。セレモニースタッフとして場数を踏めば、どのような場面でも冷静な対応ができるようになるでしょう。
相手の話を遮らずに最後まで聞く力は、葬儀業界だけでなく接客業や日常生活など、さまざまな場面で役立ちます。
葬儀業界の仕事を理解していなかったり、志望動機に深みがなかったりすると、せっかく就職してもすぐに退職してしまうケースが少なくありません。セレモニースタッフになりたい方は、自身が大切な人を亡くしたなど、身近な体験を志望動機として書くのがおすすめです。
社会の高齢化にともない、葬儀関連の仕事は需要が拡大傾向にあります。セレモニースタッフへの就職や転職をお考えの方は、葬祭ジョブまでお気軽にご相談ください。
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- ●セレモニースタッフへの志望動機を明確にする
- ●なぜその企業を選ぶのか明確にする
- ●コミュニケーション能力をアピールする
- ●チームワークをアピールする
- ●思いやりの気持ちをアピールする
- ●志望動機は相手に伝わるように記載する
セレモニースタッフへの志望動機を明確にする
セレモニースタッフとして成し遂げたいことを伝えましょう。例えば「お客様に寄り添い、悲しみを癒す葬儀を提供したい」などと書く方もいます。あわせて、「将来は葬祭ディレクターとして働きたい」「納棺の技術を身に付けたい」など具体的な将来像を添えると良いでしょう。
なぜその企業を選ぶのか明確にする
「なぜその企業を選ぶのか」を明確にすることも忘れてはいけません。葬儀会社は企業によって、方針や理念が異なります。企業の特色を把握し、志望動機を考えると良いでしょう。具体的には、次のような企業があります。
- ●地域に寄り添う理念を掲げる企業
- ●ブライダルや介護など幅広い事業を展開している企業
- ●家族葬を重視する企業など
コミュニケーション能力をアピールする
自身のコミュニケーション能力が伝わるエピソード・臨機応変な対応力などをアピールすると良いでしょう。セレモニースタッフは接客業のため、コミュニケーション能力が大切です。例えば、「喫茶店のアルバイトでお客様に注意を受けたが、機転を利かせたサービスにより、お客様の笑顔を引き出した」等です。葬儀会社は大別すると「サービス業」に分類されるため、接客にまつわる経験は大きなアピールポイントになるでしょう。
チームワークをアピールする
チームワークを活かした経験は葬儀業界で役立ちます。葬儀には、さまざまな部署・協力会社・パート・アルバイトなどの協力が不可欠だからです。葬儀は個々の力ではなく、チームワークの上で成り立ちます。学生時代や前職の際に、チームワークを発揮できたエピソードなどを考えておきましょう。
思いやりの気持ちをアピールする
優しさを意識し、文章から思いやりが伝わるよう心がけましょう。葬儀は人生の最期に関わる仕事のため、思いやりのある人柄が重要視されます。「前職が介護職であり、相手の話をしっかりと聞き、思いやる心を大切にしてきた」など、優しい人柄が伝わるエピソードを用意できると良いでしょう。
志望動機は相手に伝わるように記載する
志望動機は相手に伝わるように記載しましょう。以下の順番で記入すると、分かりやすくておすすめです。1.志望動機を一言でまとめる(結論を先に書く)
2.志望動機を具体的に書く
3.この業界・企業を志望した理由を書く
4.入社後にどうなりたいのか展望を書く
セレモニースタッフの志望動機の例文2つ
ここでは志望動機の例文を2つ紹介します。まずは、身近な人の死を経験したなど原体験がある場合の志望動機です。私は御社の「悲しみを癒す葬儀の創造」という企業理念が、自身の目標である「お客様が感動するサービスを提供する」という部分と合致するため、志望いたしました。 この目標は、私が中学生のときに大切な祖母を亡くした体験が元になっています。祖母を亡くした悲しみの中、スタッフの方が寄り添ってくださり、黙って私の話を聞いてくれました。スタッフの方の親身な対応で私の心は癒され、前を向くことができました。 葬儀での経験から、私も相手の心を動かす感動的なサービスを提供したい。そう考え、学生時代は勉強の傍ら、飲食店でアルバイトをしました。接客を受ける側の立場を考えながら、お客様により良いサービスを提供できるよう努めてまいりました。 葬儀は一生に一度の出来事です。大切な方を亡くした悲しみを癒し、感動に変える葬儀を御社で提案したいです。 |
次に、原体験がない場合の志望動機を紹介します。
友人や家族を亡くした経験はありませんが、東日本大震災を題材にした映画を観て、葬儀の仕事に興味を持ちました。映画を通して、家族や友人と毎日会えるのは当たり前ではないこと。生きていることへの尊さを感じ、心が震えました。 家族を亡くした遺族の悲しみや辛さは、はかりしれません。映画を観てから死への理解を深めたいと考え、独学ではありますが、グリーフケアの本を読んでいます。御社ではグリーフケアを学び得た知識を活かし、お客様が少しでも前を向けるような葬儀を提案したいと考えています。 遺族の力になる葬儀を提案するためには、お客様を理解することが大切だと考えます。御社は地域の皆様との交流を大切にし、地元の祭りやボランティアに参加しています。葬儀会社としての枠を超え、心の交流を大切にする御社で、お客様に寄り添う葬儀を提案したいと考えています。 |
セレモニースタッフの志望動機のNG例3つ
志望動機の中にはNGなものもあります。以下の3つはできるだけ避けましょう。- 葬儀業界の仕事を理解していない
- 志望動機に深みがない
- 家族の理解を得られていない
葬儀業界の仕事を理解していない
葬儀会社の業務を理解せず興味本位で入社する方は、長続きしない可能性があります。他の業界とは違い、精神的な負担が重いためです。実際に葬儀の雰囲気に呑まれてしまったり、遺体を目の当たりにして体調を崩したりする方もいます。また、死を扱う現場のため、遺族・親族への対応に気を遣うという点もあります。クレームが出ても葬儀はやり直しができないため、常に強いプレッシャーの中で仕事をしなければなりません。
このような点から離職率も高い傾向にあります。厚生労働省の資料を見ると、2022年上半期の入職者数が22万1800人に対し離職者数は15万5900人(※)であり、離職者数の多さが伺えます。
※厚生労働省『― 令和4年上半期雇用動向調査結果の概況 ― 』の「表5 産業別入職者・離職者状況」、「生活関連サービス業,娯楽業」の数値
志望動機に深みがない
「家族を亡くした人の役に立ちたいから」など、誰もが理由として挙げやすい内容もおすすめできません。志望動機に深みがなく、取ってつけたような印象を与えてしまう可能性もあるでしょう。「家族やペットを亡くした経験がある」「葬儀の専門学校に通っており、葬儀業界へ就職したい強い気持ちがある」など、深みのある志望動機を考えることが大切です。
家族の理解を得られていない
葬儀業界への就職を希望するときは、自身の志望動機を家族や友人などに伝え、理解を得るのがおすすめです。葬儀業界は特殊であるため、葬儀会社へ就職が決まったあと、家族や友人など周囲から反対されて退職するケースも少なくありません。セレモニースタッフの仕事内容
セレモニースタッフの主な仕事内容は次の通りです。- ●事前相談
- ●逝去後の移送
- ●葬儀の見積もりの作成
- ●葬儀の打ち合わせ
- ●祭壇の準備
- ●葬儀の式次進行
- ●受付の準備と対応
- ●会食の対応
- ●式場や控室の清掃
- ●電話対応などの事務仕事
- ●互助会などの会員への誘致
- ●葬儀後のサポート
業務内容は正社員・パートにより異なります。企業によっては、部署ごとに業務が分かれている企業や業務の一部を他社に委託している企業もあります。
詳しい仕事内容は以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
セレモニースタッフにより得られる能力4つ
- ●葬儀の知識・マナーが身に付く
- ●細やかな接客能力が身に付く
- ●臨機応変に対応できる力が身に付く
- ●傾聴力が身に付く
葬儀の知識・マナーが身に付く
セレモニースタッフになると、宗教に関する知識が身に付きます。葬儀と宗教には密接な関わりがあるためです。仏教や神道など、宗教による祭壇・仏具・供え物などの違いを学べるでしょう。また、喪服の知識・香典袋の書き方・受付での作法など葬儀でのマナーが自然と身に付きます。プライベートで葬儀に参列することになっても、慌てずに対応できるでしょう。
細やかな接客能力が身に付く
相手に寄り添う細やかな接客技術が身に付きます。式場には遺族・親族・参列者など、さまざまな方が訪れるからです。相手に合わせて案内方法や口調を変えるなど、臨機応変な対応が求められるでしょう。さらに、高度なおもてなしの技術が身に付きます。セレモニースタッフは相手を不快にさせない高度な接客が求められるためです。例えば宗教者へのお茶出し、出棺での見送りなどです。
臨機応変に対応できる力が身に付く
突然の事態に焦らず対応できる力が自然と身に付きます。葬儀の現場は予期せぬ事態が発生するケースも少なくありません。例えば、参列者が葬儀式中に倒れて救急車を呼ぶこともあるでしょう。また、通夜と葬儀が複数件入り、急に慌ただしくなる場合もあります。セレモニースタッフとして場数を踏めば、どのような場面でも冷静な対応ができるようになるでしょう。
傾聴力が身に付く
傾聴力とは、相手の話を深く聞き入れ理解する能力のことです。セレモニースタッフとして働くことで、この傾聴力も鍛えられるでしょう。遺族・親族の話を最後まで聞き、相手の気持ちを汲み取る力が必要となる職業だからです。相手の話を遮らずに最後まで聞く力は、葬儀業界だけでなく接客業や日常生活など、さまざまな場面で役立ちます。
セレモニースタッフの志望動機は身近な体験から書こう
セレモニースタッフの志望動機を書く際には、葬儀の仕事や応募先を選んだ理由を明確にしたうえで、自分の能力や思いをアピールすることが重要です。葬儀業界の仕事を理解していなかったり、志望動機に深みがなかったりすると、せっかく就職してもすぐに退職してしまうケースが少なくありません。セレモニースタッフになりたい方は、自身が大切な人を亡くしたなど、身近な体験を志望動機として書くのがおすすめです。
社会の高齢化にともない、葬儀関連の仕事は需要が拡大傾向にあります。セレモニースタッフへの就職や転職をお考えの方は、葬祭ジョブまでお気軽にご相談ください。