終活アドバイザーの資格とは?通信講座の費用・試験の難易度を解説
終活・相続アドバイザー
公開日:2024.05.07
終活アドバイザーは、終活にまつわるスペシャリストであることを示す資格です。基本的に通信講座で取得が可能で、協会に入会すると会員証が受け取れます。
本記事では終活アドバイザーの資格取得のメリットや資格受験料、将来性について詳しく解説します。
本記事では終活アドバイザーの資格取得のメリットや資格受験料、将来性について詳しく解説します。
終活アドバイザーの資格とは
終活アドバイザーの資格を取る方法とは
終活アドバイザーの資格を取るためには、講座を受講し検定試験に合格する必要があります。合格後、終活アドバイザー協会に入会し、会員証を受け取ることで資格証明が可能です。
試験はマークシート方式で行われ、得点率60%以上で合格となります。在宅受験も可能なため、仕事や家事、育児に忙しい方も受験しやすいでしょう。なお、不合格でも受講期間内であれば再受験が可能です。
入会金4,000円、年会費6,000円を支払い、認定証が授与されれば会員証が発行されます。
講座を受講し検定試験に合格する
終活アドバイザーは民間の資格です。ユーキャンの通信講座で取得でき、受講資格に制限はありません。年齢や学歴問わず、どなたでも受講可能です。添削課題を提出し、検定試験に合格すれば資格が取得できます。試験はマークシート方式で行われ、得点率60%以上で合格となります。在宅受験も可能なため、仕事や家事、育児に忙しい方も受験しやすいでしょう。なお、不合格でも受講期間内であれば再受験が可能です。
終活アドバイザー協会に入会する
終活アドバイザー検定試験合格後、終活アドバイザー協会に登録します。入会金4,000円、年会費6,000円を支払い、認定証が授与されれば会員証が発行されます。
終活アドバイザーの資格でできること5つ
終活アドバイザーの資格でできることは、次の5つです。
高齢者や身動きのできない人は悩みを抱えていても、どの専門家に相談すればよいのかわからず、身動きが取れなくなっている場合も少なくありません。
就活アドバイザーはこのような方に適切なアドバイスをし、ファイナンシャルプランナーや弁護士などの専門家に橋渡しする大切な役目です。
近年、行政の手続きは電子化されているものも多く、手続きが困難に感じる高齢者も少なくありません。手続きをサポートすることによって、安心して終活の準備を進められるでしょう。
「どのような情報を記載するべきか」「どのように整理すればよいか」をアドバイスすることで本人の意志が明確に伝えられ、残された家族が行動しやすくなるでしょう。
例えば、介護施設や葬儀場、自治体主催イベントなどで終活セミナーを開催し、終活に関する知識や情報を広く伝える重要な役割を果たします。
所属する企業によっては、資格手当がつく可能性もあるでしょう。副業として始め、終活をサポートするプロとしての独立も可能です。
- ・終活の専門家を紹介
- ・自治体の窓口での手続きのサポート
- ・エンディングノートの書き方のアドバイス
- ・セミナー講師として活動
- ・仕事のスキルアップ
終活の専門家を紹介
遺言書の作成や資産管理など、さまざまな悩みを持つ相談者に必要な専門家の紹介ができます。高齢者や身動きのできない人は悩みを抱えていても、どの専門家に相談すればよいのかわからず、身動きが取れなくなっている場合も少なくありません。
就活アドバイザーはこのような方に適切なアドバイスをし、ファイナンシャルプランナーや弁護士などの専門家に橋渡しする大切な役目です。
終活アドバイザー協会に入会する
終活アドバイザーは、終活に関する幅広い知識と経験を活かして、自治体の窓口での手続きをサポートします。例えば、各種手続きに必要な書類を準備したり、窓口に同行し手続きの流れを説明しながら支援したりします。近年、行政の手続きは電子化されているものも多く、手続きが困難に感じる高齢者も少なくありません。手続きをサポートすることによって、安心して終活の準備を進められるでしょう。
エンディングノートの書き方のアドバイス
終活アドバイザーはノートの選び方や記入内容のアドバイスを行ったり、エンディングノートの必要性を伝えたりすることができます。「どのような情報を記載するべきか」「どのように整理すればよいか」をアドバイスすることで本人の意志が明確に伝えられ、残された家族が行動しやすくなるでしょう。
セミナー講師として活動
終活アドバイザーは、終活セミナーの講師として活動することも可能です。例えば、介護施設や葬儀場、自治体主催イベントなどで終活セミナーを開催し、終活に関する知識や情報を広く伝える重要な役割を果たします。
仕事のスキルアップ
終活アドバイザーの資格は、介護施設、医療現場、葬儀会社、保険業界、不動産業界などで働く方、高齢者と接する機会が多い方にとっては、本業のスキルアップにつながります。所属する企業によっては、資格手当がつく可能性もあるでしょう。副業として始め、終活をサポートするプロとしての独立も可能です。
終活アドバイザーと似ている資格3つ
終活アドバイザーと似ている資格は、次の3つです。
1級、2級に分かれており、証明するスキルが異なります。1級を受験するためには2級の合格と年間1回以上の勉強会参加が必須です。
終活カウンセラー協会認定の終活講師になるための養成講座もあるため、積極的に副業を視野に入れている方にも役立つでしょう。
※参考:一般社団法人終活カウンセラー協会
通信講座やWebテキスト、動画、Zoomを使って学べるため、自分のライフスタイルに合わせて無理なく学習が可能です。
終活ガイド資格では、3級から1級まで用意されており、段階を踏んで学ぶことができます。
●1級:終活相談のスペシャリストであることを示す資格
●2級:終活アドバイザーレベルを示す資格
●3級:終活の基礎知識が得られたことを示す資格
※参考:一般社団法人終活協議会認定想いコーポレーショングループ
資格取得には、終活に関する基礎知識をはじめ、終末期ケアに関する基礎知識及び終活業務に関する職業能力が求められます。認定講座を受講した後に、在宅受験が可能です。受験料は5,600円です。
※参考:一般財団法人日本能力開発推進協会 (JADP)
終活ライフケアプランナーを必要とする層がどのようなことに悩んでいるのかは、訳あり物件買取プロの下記記事も参考にして下さい。
参考: 親が亡くなった時に不安なことランキング|500人アンケート調査(運営会社:株式会社AlbaLink)
- ・終活カウンセラー
- ・終活ガイド資格
- ・終活ライフケアプランナー
終活カウンセラー
終活カウンセラーとは一般社団法人終活カウンセラー協会認定の民間資格で、終活に関する話を丁寧にヒアリングし、問題を分析するスキルを持つ「終活の案内人」です。終活に関する幅広い知識と、相談者の悩みに的確に答えるためのスキルが取得できます。1級、2級に分かれており、証明するスキルが異なります。1級を受験するためには2級の合格と年間1回以上の勉強会参加が必須です。
費用 | 受講方法 | |
---|---|---|
1級 | 49,500円(会場コース) 55,000円(オンラインコース) ※別途事前審査費3,300円が必要 |
事前レポート提出 講習2日(試験込) |
2級 | 16,000円(受講料11,000円+年会費5,000円) | 通信教育 |
※参考:一般社団法人終活カウンセラー協会
終活ガイド資格
終活ガイド資格は、一般社団法人終活協議会認定の民間資格です。終活に必要な知識を得ることで、終活のスペシャリストを目指します。平均勉強時間は3級1時間、2級3時間と短時間です。多忙な日々を送っている方も、集中して学ぶことで終活に関する知識が得られます。通信講座やWebテキスト、動画、Zoomを使って学べるため、自分のライフスタイルに合わせて無理なく学習が可能です。
終活ガイド資格では、3級から1級まで用意されており、段階を踏んで学ぶことができます。
●1級:終活相談のスペシャリストであることを示す資格
●2級:終活アドバイザーレベルを示す資格
●3級:終活の基礎知識が得られたことを示す資格
取得費用 | 受講方法 | |
---|---|---|
1級 | 50,000円 | 通信講座 |
2級 | 5,000円 | 動画 |
3級 | 無料 | 動画(公式サイトからすぐに視聴可能) |
終活ライフケアプランナー
終活ライフケアプランナーは、終活に関する豊富な知識を持ち、必要なサポートやアドバイスを行うためのスキルを証明する資格です。資格取得には、終活に関する基礎知識をはじめ、終末期ケアに関する基礎知識及び終活業務に関する職業能力が求められます。認定講座を受講した後に、在宅受験が可能です。受験料は5,600円です。
※参考:一般財団法人日本能力開発推進協会 (JADP)
終活ライフケアプランナーを必要とする層がどのようなことに悩んでいるのかは、訳あり物件買取プロの下記記事も参考にして下さい。
参考: 親が亡くなった時に不安なことランキング|500人アンケート調査(運営会社:株式会社AlbaLink)
終活アドバイザーに向く人の特徴2つ
終活アドバイザーは専門的な資格であるため、取得する前に「自分に向いているかどうか」を判断することをおすすめします。
終活アドバイザーに向く人は次の通りです。
課題解決に向けて専門職を紹介したり自治体窓口に一緒に出向いたりすることは、一見すると地味に思う方もいるでしょうが、終活においては非常に重要な要素です。このような行動を苦に思わない方に終活アドバイザーは向いています。
高齢者は耳が遠くなり話がスムーズに進まなかったり、理解に時間がかかったりすることも少なくありません。そんなときにも落ち着いて穏やかに話ができる方は終活アドバイザーに向いているといえるでしょう。
終活アドバイザーに向く人は次の通りです。
- 人のサポートをするのが好き
- 高齢の方との交流が好き
人のサポートをするのが好き
終活アドバイザーは人を助けることが好きな方や、人を助けることにやりがいや喜びを感じる方におすすめです。高齢者や身動きのできない人に寄り添うことが求められる資格だからです。課題解決に向けて専門職を紹介したり自治体窓口に一緒に出向いたりすることは、一見すると地味に思う方もいるでしょうが、終活においては非常に重要な要素です。このような行動を苦に思わない方に終活アドバイザーは向いています。
高齢の方との交流が好き
終活アドバイザーは高齢者との交流が得意な方や好きな方にもおすすめです。終活を考える方の大半は高齢者であるためです。高齢者は耳が遠くなり話がスムーズに進まなかったり、理解に時間がかかったりすることも少なくありません。そんなときにも落ち着いて穏やかに話ができる方は終活アドバイザーに向いているといえるでしょう。
終活アドバイザーの将来性とは
総務省統計局の人口推計では、2024年1月1日時点で75歳以上の人口は1997万人と、前年同月に比べて73万7千人増加しています。今後もこの傾向は続くと考えられます。厚生労働省では「2025年には75歳以上の人口が全人口の18%を占める」とされており、さらに2040年には「65歳以上の人口が全人口の約35%を占める」と推計されています。
このように高齢者の割合が増える日本では、終活について向き合う人が増えると予測されるでしょう。このことから、終活アドバイザーは今後ますます必要とされる人材になると考えられます。
※参考:総務省統計局|人口推計
※参考:厚生労働省|我が国の人口について
終活アドバイザーの資格を仕事や求人に活かそう
終活アドバイザーは、終活に関するスペシャリストであり、知識と実践力を持ち合わせたスキルの証明が可能です。高齢化社会が進む日本において今後さらに必要とされる資格と言えます。
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